『ふかふかダンジョン攻略記』は面白い!? 同時進行する6つのストーリー

2023/11/232024/08/22考察KAKERU,ふかふかダンジョン攻略記

『ふかふかダンジョン攻略記』って
面白いのかなぁ!?

今回はそんな悩みにお答えします。

『ふかふかダンジョン攻略記』は2024年8月の時点で
14巻まで刊行されています。

14冊をまとめて買って
つまらなかったらどうしよう!?

そんな風に思うのは当然ですね。

結論から言ってしまうと
『ふかふかダンジョン攻略記』は面白いです。

ただ癖が強い作品でもあります。

『ふかふかダンジョン攻略記』は
タイトル詐欺なところがあって
タイトルとストーリーが全然違うじゃないか！
と思う人も多いと思います。

タイトルから連想されるストーリーは
1巻の表紙の男の子が
女の子4人に囲まれてダンジョンを攻略する
ゆるふわダンジョン攻略記ではないでしょうか？

しかし実際のストーリーは
人間対亜人の戦争を背景にした群像劇です。

『ふかふかダンジョン攻略記』は
人間対亜人が戦争をしている暗黒大陸で
異世界に転生した主人公のジャンくんが
女の子4人に囲まれてダンジョンを冒険するというストーリー。

タイトルを正確に表現するなら
『人間対亜人大戦争
～女子パーティメンバーに攻略される俺のおちんちん～』
になると思います。

主人公のジャンくんは
読者視点の狂言回しの役割で
ジャンくんを中心に
複数のストーリーが同時進行するという構成です。

という訳で
『ふかふかダンジョン攻略記』で
同時進行する
6つのストーリーを紹介します。

ネタバレを含みます。

ふかふかダンジョン攻略記のあらすじ

ある日トラックにはねられ
気付いたときには
異世界に
赤ん坊として生まれていたジャン。

22歳の知識を持ったまま
赤ん坊からやり直せる状態が
チートだと気付いたジャンは最強の冒険者となり
「深ふかき不可知ふかちの迷宮めいきゅう」を踏破する事に決める。

contents

1. 同時進行する6つのストーリー

同時進行する6つのストーリー

男性1人女4人の主人公ジャンくんのパーティ
立場は中立「剣姫」カタナちゃん
「殺戮聖女」レピアちゃん
連合国軍通信兵長クコロさん
「盲導人」バトさんと「弓王」ボーゲンさん
「聖剣の勇者」セイちゃん

6つのストーリーを順番に紹介します。

1.男性1人女4人の主人公ジャンくんのパーティ

ふかふかダンジョン攻略記 1

「ふかふかダンジョン」は
暗黒大陸の「深ふかい不可知ふかちの迷宮めいきゅう」の事です。

ふかふかおっぱいの事ではありません。

「ふかふかダンジョン」では
女だけのパーティは
1年以内に消えると
言われています。

そんな
危険なダンジョン攻略で
主人公のジャンくんは
女4人とパーティを組んでしまいます。

この
すぐ死にそうな主人公パーティが
どう生き延びて行くのかというのが
1つ目のストーリー。

ジャンくんは元22歳の派遣社員でしたが
ある日トラックにはねられ死んでしまいます。

異世界に赤ん坊として
生まれ変わったのが主人公のジャンくんです。

魔法もチートもない異世界ですが
22歳の知識を持ったまま
赤ん坊からやり直せる事がチートだと気付いたジャンくんは
体を鍛えて18歳になりました。

冒険者を目指すジャンくんは
暗黒大陸「ふかふかダンジョン」に渡ります。

ジャンくんが
最初にパーティを組んだのは
アナルファック専門のZ級ゼットきゅうの女の子
ナァルちゃんです。

Z級というのは
男性冒険者の性欲処理兼雑用係の女冒険者です。

冒険者の等級は
最上位のA級エーきゅうから一番下のF級エフきゅうまであり
女冒険者はSかZか準Bもしくは半額以外要いらない
というのが男性冒険者の考えです。

S級エスきゅうは特殊な技能を持った冒険者。

ナァルちゃんの故郷では
結婚前に処女喪失なんてありえません。

なのでナァルちゃんは
お尻の穴ならOKのZ級として
ジャンくんとパーティを
組みました。

性欲処理係の
Z級という設定があるのが
『ふかふかダンジョン攻略記』は
癖が強い作品と云いわれる所以ゆえんです。

好き嫌いが分かれる設定ですね。

この性欲処理係のZ級という
女冒険者の扱いに
新人女冒険者のアロちゃんは
不満を持っています。

ナァルちゃんは筋を通して
ジャンくんにZ級のお務めを果たしていますが
ジャンくんがZ級じゃなくても
女冒険者と組んでくれる事を知ったアロちゃん。

メイドのナギさんとウォルさんの3人で
ジャンくんのパーティに入ってしまいます。

男性1人女4人になってしまった
ジャンくんのパーティ。

いきなり死にそうですね。

2.立場は中立「剣姫」カタナちゃん

ふかふかダンジョン攻略記 6

2つ目のストーリーは1巻から登場の
SのD級ディーきゅう「剣姫けんき」カタナちゃんです。

暗黒大陸「ふかふかダンジョン」では
人間対亜人の戦争が
背景にありますが
カタナちゃんの立場は中立。

カタナちゃんは
暗黒大陸にある
母の故郷の城壁都市アイギスへ
観光に来ています。

A級パーティ「先導者」に所属しているのは
頼まれて護衛をしているだけ。

オークが人間の女子供を虐殺したときは
オークと戦い
人間がゴブリンの赤ちゃんを殺そうとしたときは
人間と戦うのが中立のカタナちゃんです。

カタナちゃんは
Z級ではありませんが
パーティメンバーの男性相手に
Z級の真似事をしています。

みんな溜たまっていて
可哀そうだからです。

それを知ったアロちゃんは
カタナちゃんが
男性の肉便器扱いにされていると
思いました。

「肉便器」という単語が
当たり前のように出て来るのが
『ふかふかダンジョン攻略記』は
癖が強い作品と云われる所以です。

故郷の学校で習ったのと
違う発想のアロちゃんに興味を持ったカタナちゃん。

アロちゃんを慮おもんぱかって
ジャンくんのパーティに緊急生存術訓練を
ティーチ教官に勧めるように根回ししたり
面倒見の良い一面があります。

6巻では
ゴブリンのメスと赤ちゃんを殺そうとした
レピアちゃんと
敵対しました。

3.「殺戮聖女」レピアちゃん

ふかふかダンジョン攻略記 7

3つ目のストーリーは「殺戮聖女さつりくせいじょ」レピアちゃん。

レピアちゃんは1巻からの登場ですが
活躍するのは2巻の後半からです。

聖教会には神敵しんてき駆逐機関
「聖女騎士」システムがあります。

聖女騎士は「御使みつかい」の加護により
ゴブリン、オークを狩る聖教会所属の女騎士ですが
レピアちゃんは一度ゴブリンに捕まって
「聖女」の資格を失いました。

正式な聖女騎士ではなくなった
レピアちゃんですが
ゴブリン、オークを殺す事に
異様なまでの執念を燃やします。

「殺戮聖女」として
ゴブリン、オーク狩りを続けるレピアちゃんは
6巻でゴブリンのメスと赤ちゃんを殺そうとして
カタナちゃんと対立。

レピアちゃんのストーリーから
聖教会が亜人種を根絶しようとしている
集団だという事が
明らかになって行きます。

「聖女騎士システム」も
『ふかふかダンジョン攻略記』が
癖が強い作品と云われるような
仕組みです。

つまりエッチな仕組みですね。

4.連合軍通信兵長クコロさん

ふかふかダンジョン攻略記 11

4つ目のストーリーは連合軍通信兵長で
「くっ殺せ!!」と言いそうな名前のクコロさん。

3巻では「ふかふかダンジョン」の
連合軍の前線基地が
ゴブリン、オーク、レッドキャップ軍に
襲撃を受けます。

ゴブリン、オーク、レッドキャップ軍の襲撃を
城壁都市アイギスに伝えに行こうとした
クコロさんですが
オークの戦士長が立ち塞ふさがります。

このときにクコロさんは
本当に「くっ…殺せ!!」と言いました。

しかしクコロさんは
生命保持の本能でオークの戦士長を
おっぱいとおぱんぽんで誘惑して
生き延びる事に成功しました。

おぱんぽんとは!?

文部科学省により決められた
「おちんちん」に対応する女の子の性器の可愛い呼び方。

クコロさんと
一緒に捕まったメキシちゃんとセスレさんは
赤ちゃんを産む家畜として
ゴブリン、オークに飼われる事になりました。

クコロさんのストーリーから
ゴブリン、オークなどの
亜人側の情勢や考え方
どんな生活をしているのかが分かります。

女の子が赤ちゃんを産む家畜として
飼われるという設定も
『ふかふかダンジョン攻略記』が
癖が強い作品と云われる要因です。

5.「盲導人」バトさんと「弓王」ボーゲンさん

ふかふかダンジョン攻略記 8

5つ目は「盲導人もうどうにん」バトさんと
「弓王きゅうおう」ボーゲンさんのストーリー。

バトさんとボーゲンさんは3巻から登場です。

バトさんは目が見えませんが
「音見おとみ」を使って周りを見る事が出来ます。

暗闇でも行動出来るバトさんは
「下部ダンジョンの案内人」として
ダンジョンの探索で地図を更新して
冒険者達に貢献しています。

カタナちゃんに聞いて
男性1人女4人のジャンくんのパーティを知った
バトさんは
ジャンくんのパーティに「音見」を教えました。

女の子が「音見」の技で
ベテランパーティに入る事が出来て
ジャンくんのパーティが解散出来たら
八方良はっぽうよしの「人助け」になるからです。

口は悪いバトさんですが
面倒見は良いようです。

「弓王」ボーゲンさんは
ジャンくんのパーティが
無反動矢むはんどうやで鎧射抜よろいいぬきの練習をしているのを
覗いてしまいました。

ジャンくんのパーティが
訓練目的で申請していた
ダンジョンの区域に入るのは違反ですが
好奇心を抑おさえきれずに入ってしまったボーゲンさん。

ジャンくんに金貨20枚（日本円で200万円）で
鎧射抜きの「秘伝」を教えてくれと懇願こんがん。

ジャンくんは「秘伝」をボーゲンさんに
教えました。

「秘伝」を知り上機嫌で
酒場で飲んだり食べたりする
ボーゲンさんにバトさんは
ちょっかいを掛けます。

「女遊びぐらい覚えたらどうや？」
と言うバトさんですが
ボーゲンさんに恋人がいるかどうか
探さぐりを入れているだけでした。

実はボーゲンさんの事が好きだったバトさん。

バトさんとボーゲンさんの
ラブロマンスの行方ゆくえが気になりますね。

6.「聖剣の勇者」セイちゃん

ふかふかダンジョン攻略記 9

最後の6つ目は
「聖剣の勇者」セイちゃんのストーリーです。

セイちゃんは7巻から登場のキャタクターで
聖教会の顔「聖剣の勇者」として
大司教と共に暗黒大陸「ふかふかダンジョン」に
船で向かいます。

勇者パーティは
「聖剣の勇者」セイちゃん
「聖盾せいじゅんの騎士」マユリちゃん
「聖杖せいじょうの賢者」リリィちゃんの3人です。

セイちゃんと大司教の会話から
聖教会が
亜人を根絶しようとしている経緯が
分かります。

リリィちゃんは
聖教会の正式な「聖女騎士」なので
勇者パーティの登場により
レピアちゃんの出番はなくなりました。

レピアちゃんのストーリーは
リリィちゃんに引き継がれた形になります。

登場人物が多くストーリーが複雑に見える
『ふかふかダンジョン攻略記』ですが
6つのストーリーが同時進行していると分かれば
理解しやすいと思います。

ナツメグが好きなのは
バトさんとボーゲンさんのお話です。

9巻でのボーゲンさんは
滅茶苦茶カッコ良くて痺しびれました。